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こんにちは!

プロタイムズ浜松東店・株式会社セントラル・ペイントです。

浜松市を中心に地域密着で外壁塗装・屋根塗装を行なっております。

 

屋根のリフォームについて調べていたら、

「スレート屋根にアスベストが使われている可能性がある」という情報を見つけて不安になった方はいませんか。

 

実は、アスベストを含んでいる可能性のあるスレート屋根や、その他の特定の屋根材は、塗装できない場合があるんです。

 

この記事では、ご自宅の屋根にアスベストが含まれているかどうかの見分け方から、塗装が適さない屋根材の具体的な製品名、そして安全にメンテナンスするための方法まで、わかりやすく解説します。

1. スレート屋根にはアスベストが含まれていることがある?

スレート屋根にアスベストが含まれている可能性はあります。特に、築20~30年の住宅は注意が必要です。

 

これは、かつてアスベストが屋根材に使われていた時期があるためです。

アスベストは、かつて日本でも安価で丈夫な建材として広く使用されていましたが、後に健康被害が指摘されるようになり、段階的に規制が進められました。そして、2006年に建材へのアスベスト使用が全面的に禁止されました(一部例外を除く)。

 

そのため、1990年代前半までに製造された一部のスレート屋根材には、アスベストが含まれている可能性があります。ご自宅が2006年以前に建てられ、その後に大規模な屋根リフォームを行なっていない場合は、一度専門家に確認することをおすすめします。

 

アスベストは、飛散しなければ健康被害のリスクは低いとされていますが、屋根材が劣化して割れたり、工事で削ったりすることで、アスベストの繊維が飛散する危険性があります。

2. アスベストが含まれているか見分ける方法

ご自宅の屋根材にアスベストが含まれているかどうかは、築年数や使用されている屋根材の製品名からある程度の判断が可能です。

築年数と製品名で判断する

最も簡単な見分け方は、家の築年数を確認することです。


アスベストを含む建材は2006年に使用禁止となっているため、築20年以上の住宅にお住まいの方は注意が必要となります。ただし、これはあくまで目安に過ぎません。規制が始まる以前からアスベストが含まれていない屋根材も販売されていたため、築年数だけで確実に判断することはできません。

 

次に、屋根材の製品名に注目することも有効な手段です。

以下は、アスベストが含まれていた可能性のある代表的な製品名です。

旧松下電工(現ケイミュー)「レサス」
セキスイ「かわらU」
旧クボタ(現ケイミュー)「コロニアル」(特に1980年代以前の製品)

もしご自身で製品名を確認したい場合は、以下のサイトも参考になります。

 

ただし、屋根材の製品名は、たいてい屋根材の裏面に記載されているため、屋根に上って確認する必要があり、危険を伴います。そのため、自己判断ではなく、安全かつ確実な方法で確認することが重要です。 

その他の確認方法

建築当時の図面仕様書が残っている場合、使用されている屋根材のメーカー名や製品名が記載されていることがあります。これらの資料があれば、安全に製品を特定できる可能性があります。

 

また、屋根材の現物サンプルを専門機関に送って、成分分析してもらう方法もあります。

ただし、屋根材の一部を採取する必要があり、やはり専門会社による対応が前提となります。

専門会社による検査

ご自身での判断が難しい場合や、より正確な情報を知りたい場合は、専門会社に調査を依頼するのが最も確実です。専門会社では、以下のような方法でアスベストの有無を調査します。

採取調査
屋根材の一部を採取して、専門機関で分析する方法
封じ込め調査
アスベストの飛散を抑制しながら、屋根材の状態を調査する方法

アスベストの有無だけでなく、屋根材の劣化状況メンテナンスの可否も含めて診断してくれるため、将来のリフォーム計画においても非常に有益です。

 

ご自宅の屋根の状態を正確に知るためにも、まずは信頼できる専門会社に相談することをおすすめします。

3. アスベスト以外にも注意! 塗装できない屋根材の具体例と理由

「アスベストが含まれていなければ、塗装できるよね?」

 

アスベストを含んでいないからといって、必ずしも塗装できるとは限りません。中には、製品の性質上、塗装によるメンテナンスが適さない屋根材もあります。

塗装できない主なスレート屋根材とその理由

塗装に適さないスレート屋根材の代表的なものは次の3種類です。

ニチハ「パミール」
旧松下電工(現ケイミュー)「レサス」 ※無石綿化された製品
セキスイ「かわらU」 ※無石綿化された製品

これらの屋根材は、塗装を行なっても十分な効果が得られず、早期に不具合が出やすいことが知られています。特にレサスやかわらUは、アスベスト含有製造禁止後に無石綿化された製品ですが、その時期のものは塗装メンテナンスに適さない特徴があります。

ニチハ「パミール」
経年劣化により、表面がミルフィーユ状に剥がれる「層間剥離(そうかんはくり)」が起きやすい屋根材です。そのため、塗装しても塗膜が密着しにくく、すぐに剥がれてしまうため、十分な効果が期待できません。
旧松下電工(現ケイミュー)「レサス」
無石綿化後に製造された製品の一つ。経年劣化によって反りやひび割れが起きやすく、塗装をしても根本的な問題を解決できません。
セキスイの「かわらU」
無石綿化後の製品でも、表面の塗膜が非常に剥がれやすく、さらに屋根材が重なる構造のため、塗装すると排水性が損なわれ、雨漏りリスクを高める可能性があります。

これらの屋根材は、一見きれいに見えても塗装で解決できるわけではありません。無理に塗装をすると、数年で再塗装が必要になったり、保証が出なかったりするため、専門的な知識と経験を持つプロに見極めてもらうことが重要です。

「塗装NG材」の見分け方と対処法

ご自宅の屋根材がこれらの製品であるかどうかは、建築当時の図面で確認できます。

もし、これらの「塗装NG材」だった場合は、「カバー工法」や「葺き替え」といった他のメンテナンス方法を検討する必要があります。

4. アスベスト含有だった場合はどうする? カバー工法・葺き替えの選び方

ご自宅の屋根材にアスベストが含まれていた場合、「塗装できない」と考えるべきです。

塗装工事では、高圧洗浄によって表面の汚れや古い塗膜を落としますが、アスベストを含む屋根材の場合、劣化した部分が水圧で傷み、微細な繊維が飛散するリスクがあります。

 

アスベスト含有の屋根材を安全にメンテナンスする方法は、主に以下の2つです。

 

カバー工法(重ね葺き)

アスベスト含有の屋根材を扱う際の一つの選択肢として、カバー工法(重ね葺き)があります。


これは、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材をかぶせる工法です。この方法のメリットは、既存の屋根材を撤去しないため、アスベストの飛散リスクを抑えられ、費用も安く、工期も短く済む点です。

 

一方、デメリットとしては、屋根の重量が増すため、構造的な計算により耐震性への影響が懸念される可能性があります。また、既存の屋根材の状態が著しく悪い場合には、施工できないこともあります。

葺き替え

既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に葺き替える工法は、屋根を根本から新しくするため安心感が高いのがメリットです。

 

選ぶ屋根材によっては屋根を軽量化でき、耐震性の向上が期待できます。

しかし、アスベスト含有の屋根材を撤去する場合は、専門会社による都道府県への届け出や、石綿作業主任者の配置が義務となり、費用が高額になるのがデメリットです。

アスベスト含有屋根材の多くはカバー工法が推奨されますが、屋根の劣化状況によっては葺き替えが必要になるケースもあります。どちらの方法が適切かは、専門家による現地調査で判断してもらうことが重要です。

5. 屋根メンテナンスの費用相場と補助金の有無

屋根のメンテナンスにかかる費用は、工事内容によって大きく異なります。アスベスト含有の有無にかかわらず、ご自宅の状態に合わせた適切な方法を選ぶことが大切です。

メンテナンスごとの費用相場

屋根のメンテナンスにかかる費用は、工事内容によって大きく異なります。

塗装工事
40万円程度〜
※使用する塗料や屋根の面積により大きく変動します。
カバー工法(重ね葺き)
100万〜140万円程度
葺き替え
150万〜300万円程度

これらに加えて、アスベスト調査を専門の会社に依頼する場合は、数万円からの費用がかかります。正確な費用は、屋根の面積や劣化状況により異なるため、現地調査と見積もりを依頼することが重要です。

 

調査自体は資格を持った専門会社や分析機関が行ないますが、塗装会社によっては調査まで含めてサポートしてくれる場合もあります。

 

当店でも、ご相談いただければ、必要に応じて専門の調査機関をご案内し、調査から工事まで一貫してサポートします。

「どこに依頼すればいいのかわからない」という不安を解消できるよう、お客様に寄り添った対応を心がけています。ぜひご相談ください。

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補助金制度の有無

アスベストが含まれた屋根材の撤去工事に対しては、自治体によって補助金制度が設けてられている場合もあります。

 

ただし、浜松市には2025年8月現在、住宅のアスベスト除去工事を補助する制度はありません

国の制度や他地域の事例が参考になる場合もありますので、詳しくはご相談ください。

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6. 会社選びのポイント| 屋根診断の実績がある会社を

引用| プロタイムズ浜松東店・株式会社セントラル・ペイント

 

屋根のメンテナンスは、ご自宅の状態を正しく見極め、適切な工事を提案してくれる会社を選ぶことが非常に重要です。特にアスベスト含有の可能性がある場合は、なおさら慎重に選びたいものです。

専門資格の保有を確認する

アスベスト含有の可能性がある屋根材を扱うには、専門的な知識と資格が必要です。石綿作業主任者」や「外装劣化診断士」といった専門資格を持つスタッフが在籍している会社であれば、アスベストの有無を含めて、屋根の状態を適切に診断してもらえる可能性が高いです。

 

屋根材ごとの適切な提案ができるか

塗装ができる屋根材、カバー工法が適している屋根材、葺き替えが必要な屋根材はそれぞれ異なります。特定の工法だけを強くすすめるのではなく、ご自宅の屋根材の種類や劣化状況に合わせて最適な提案をしてくれる会社を選びましょう。

 

診断内容が明確か

契約前に現地調査を行ない、調査結果をまとめた「診断報告書」を提出してくれるかも重要なポイントです。報告書には、屋根の状態や劣化の原因、提案する工事内容などが写真付きで具体的に記載されているか確認しましょう。

 

当店では、専門知識を持ったスタッフが無料で屋根の診断を行なっています。

7. まとめ| アスベストの可能性がある場合は専門家へ相談を

屋根材にアスベスト含有の可能性があるかどうかは、築年数や使用されている屋根材の製品名からある程度推測できます。しかし、実際に正確な判断をするには専門的な知識と検査が必要であり、ご自身で見分けるのは危険です。

そのため、まずは信頼できる塗装会社に依頼するのが安心です。

プロタイムズ浜松東店・株式会社セントラル・ペイントでは、外装劣化診断士による詳細な無料点検を実施しています。アスベスト含有の可能性がある場合には、専門機関への調査依頼なども含めてサポートが可能です。

ご自宅の屋根について不安をお持ちの方は、どうぞお気軽に当店へご相談ください。

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